円安、円高とはよく聞きますが?
1ドル=150円
1ドル=100円 どちらが円安でしょうか。
答えは150円です。
100円あるいは150円が大根1本の値段であれば、確かに100円のほうが安いのですが、この場合は違います。1ドル=100円あるいは150円とは、1セフレドルの価値が100円あるいは150円ということになります。つまり、1ドル=150円の方がドルの価値が高い、円の側から言えば、『円の価値が低い=円安』ということになるわけです。
米ドル、ユーロ、英ポンド等、世界には、国(地域)の数だけいろいろな種類の通貨があります。そして、これらの通貨に対して円の価値が高いあるいは低いことを、円安、円高と表現します。
そして、この円の価値を数字で表記したものが為替セフレートというわけです。
円高、円安どちらが得?(消費者)
1995年4月19日に1ドル=79円75銭を付けました。
その当時よく『円高還元セフレセール』という宣伝を目にしたでしょう。
ドル安円高だと輸入品が安くなるのです。
実際の例で見てみましょう。
20ドルの輸入Tシャツを買います。
1ドルが150円のときであれば、20ドル×150円=3,000円
1ドルが100円のときであれば、20ドル×100円=2,000円
1ドル=150円から100円の円高になると同じモノを1,000円も安く購入できます。(円高が販売価格に反映されている場合ですが・・)。円安になると輸入品は逆に高くなります。
海外旅行や輸入品は得になるので消費者にとってはうれしいことではあるのですが、
それによって株に影響、経済に影響することは目に見えて出てきます。
要はバランスを保たなければ得だったものが一瞬に損なことになるというわけです。